フジテレビ社長の港高一氏が、タレントの中居正広さんに関する女性トラブルの報道について記者会見を開き、謝罪しました。この会見は、2023年6月に発生したトラブルが報じられた後初めてのものであり、社長は視聴者や関係者に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びしました。
港社長は、中居さんとのトラブルについて、事案発生直後に把握していたことを明らかにし、会社としては極めて重要な事案として対応してきたと説明しました。しかし、報道を受けて「対応が適切だったのかどうか思うところもある」と述べ、責任を償おうとは考えていないと強調しました。さらに、外部の弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げる意向を示しました。
一部の週刊誌では、トラブルのきっかけとなった食事会にフジテレビの社員が関与していたとの報道がありましたが、フジテレビは当該社員は一切関与していないと否定しています。これに対して、親会社の大株主であるアメリカの投資ファンド、ダルトンインベストメンツが激怒し、第3者委員会による調査を求めています。ダルトンはフジメディアホールディングスの約7%を保有しており、透明性を求める声が高まっています。
中居さんは、トラブルについて初めてコメントを発表し、トラブルがあったことは事実であり、既に双方の代理人を通じて解決したことも認めました。彼は、暴力行為は一切なかったと強調し、今後の芸能活動に支障はないと述べました。
また、テレビのバラエティ番組「ザ!世界仰天ニュース」では、中居さんの司会降板が発表されました。日本テレビは、様々なニュースを扱う番組の司会という役割を考慮し、総合的に判断して降板を決定したと説明しています。これにより、中居さんは今後の活動においても影響を受ける可能性があるといえます。
今回の報道や社長の会見は、フジテレビ内部での信頼回復に向けた重要なステップとなると考えられます。中居さんの今後の動向や、フジテレビの対応がどのように進展するのか、多くの視聴者や株主が注目しています。