【独自】事実確認不足か…「誤検知」発言にJALとパイロットで食い違う説明 パイロット飛行前飲酒で3時間超遅延
昨年12月1日、日本航空のメルボルン発成田行きの便が大幅に遅延した問題について、新たな事実が明らかになった。遅延は予定時刻から3時間11分後の出発となり、その原因は機長と副機長の前日飲酒に起因している。
報道によると、機長と副機長は学校の先輩後輩の関係で、以前からの親交があったという。出発前日、二人は共に食事に出かけ、スパークリングワインや赤ワインを飲んだ。その影響で、フライト当日にはアルコールが検出され、当初予定されていた7時20分の出発が大幅に遅れた。
日本航空は、出発を決定した理由として、副機長が自ら「ご見地」と主張したことがあると説明していた。しかし、副機長は国交省の聴取に対し、そのような発言は一切していないと証言している。この食い違いから、日本航空は事実確認ができていなかった可能性を認め、誤認があったのではないかと指摘している。
副機長は、アルコールの影響を消すために大量の水を飲んだが、機内に登場後、客室乗務員らはその様子を見て、本社に対し「このような運行乗務員とは乗務できない」と懸念を伝えた。しかし、本社は現場からの複数の声を無視し、出発を決定したという。
この問題を受けて、日本航空は機長と副機長を解雇処分とし、国交省は同社に対して業務改善勧告を行った。国交省は、来週金曜日までに再発防止策を報告するよう求めており、今後の対応が注目される。
この一件は、航空業界における安全管理の重要性を再認識させるものであり、今後の運行において同様の問題が発生しないよう、厳格な対策が求められる。