【分析】最新ステルス機に“ドローン母船”空に海に軍備増強する中国【日曜安全保障】
中国が近年、空と海において軍備を大幅に増強し続けている。その中でも特に注目を集めているのが、最新のステルス戦闘機J36と、世界初のドローン専用母船である。これらの新技術が東アジア、特に日本の安全保障にどのような影響を及ぼすのか、映像を通じて検証していく。
昨年末、中国の空に姿を現したのは大型ステルス戦闘機J36である。この機体は、中国軍のJ20Sを上回る大きさを持ち、機体のデザインは垂直美や水平美を排除した角定のような特徴的な形状をしている。推定される名称J36は、美力がないためステルス性能が高く、3基のジェットエンジンを搭載していることから、高速性能も追求されていると考えられる。
さらに、中国は先日、第5世代機とされるステルス戦闘機J35を初公開したばかりであるが、すでにその先を行く第6世代機J36の試験飛行を開始した。もしJ36が長射程ミサイルを搭載できるならば、東アジアや西太平洋の安全保障に大きな影響を及ぼす可能性がある。
海に目を向けると、中国の最新の軍備が明らかになってきた。衛星画像によると、中国の造船所にはドローン専用の母船が姿を現し、リニアモーターカーの技術を応用した電磁カタパルトが装備されている。この電磁カタパルトは、まだアメリカ海軍の空母にしか搭載されていない技術であり、今後の展開が注目される。
中国海軍は、空母だけでなく、最新の陸区間7型視線の板にもこの技術を導入し、陸上から無人機や軍用器を運用する可能性が高まっている。また、高速ステルス無人戦闘艇の開発も進んでおり、これにより海からの攻撃防御や陸上への打撃能力を強化する意図が見え隠れしている。
このような動きは、台湾や南シナ海における脅威と受け取られる可能性があり、習近平国家主席が台湾海峡について「誰も祖国統一の流れを止められない」と発言したことも、これを裏付けている。
さらに、アメリカではトランプ政権が発足し、副大統領には中国が最大の脅威であると主張するバンス上院議員が就任する。このような国際情勢の変化により、2025年の東アジアの動向はますます注視される必要がある。
中国の軍備増強は、単なる地域の軍事力の強化に留まらず、国際的なパワーバランスにも影響を与える可能性がある。これからの展開を見逃すことができない。