埼玉県所沢市で、午後2時半頃に水道管が破損し、約10メートルの高さまで水が吹き上がる事態が発生しました。この事故は、所沢駅から南西へ約2キロの住宅街で起こり、周囲にいた住民や通行人に驚きを与えました。
目撃者によると、最初は約2メートルの高さで水が吹き出していましたが、その後急速に勢いを増し、最終的には2階建ての建物を超える高さまで達しました。この異常な光景は、周囲の道路を水浸しにし、近くの車の足元にも水たまりを作るほどでした。
午後1時半ごろには、通報が119番に寄せられ、消防や水道局が現場に駆けつけました。住民の中には、晴れているのに雨の音が聞こえる不思議な現象に気づいた人もおり、まるで何かが起こっているのではないかと心配する声もありました。
水道局によると、吹き出した水の原因は、老朽化した水道管の破損と見られています。現場では水が吹き続け、午後3時半を過ぎても収まる気配はありませんでした。結局、水が止まったのは午後4時前のことでしたが、その影響で近隣住民からは濁った水が出るという苦情も寄せられました。
幸いにも、周辺の建物への被害はなく、怪我人もいなかったとのことです。しかし、住民たちは断水ではなかったものの、お風呂に入ることができない状況に困惑している様子でした。水道局は引き続き原因を調査し、再発防止に努める方針です。