全米でイーロン・マスク氏への抗議活動が広がっている。15日、マハのテスラ販売店前には約200人が集まり、マスク氏による政府職員の大幅削減に反対する声を上げた。抗議は全米で約80か所で呼びかけられ、参加者たちはマスク氏の行動に対する不満を訴えた。
デモ活動の中には過激な行為も見られ、特にテスラの充電施設や車両が焼かれる事態が発生している。ボストン郊外では、充電施設で火災が発生し、その跡が焦げた地面に残っていることが確認された。また、別の場所では車両が燃やされるなど、抗議は暴力的な側面を帯びている。
シリア出身の美容クリニック経営者、ジルーシさんは、自身のサイバートラックにクリニックの広告を貼ったことで注目を集め、ウェブサイトへのアクセスが5倍に増加した。しかし、マスク氏がトランプ政権で目立つようになると、彼女は嫌がらせを受けるようになり、クリニックへの脅迫電話やメールが増加したという。ジルーシさんは、サイバートラックの運転をやめるよう懇願され、広告を剥がして車を裏手に駐車することにしたという。
このような状況に対して、テスラのユーザーであるジルーシさんは、政治とビジネスの交錯がもたらす影響について懸念を示している。マスク氏は、現在の批判をどのように受け止め、打開策を見出すのか、その行動が注目される。
抗議活動の背後には、マスク氏への支持と反発が入り混じっており、今後の動向がますます注目される。彼の発言や行動が、テスラやそのユーザーにどのような影響を与えるのか、引き続き見守る必要がある。