中国、軍用機が日本の領空に侵入したのは「予期せぬ妨害」のためと主張

習近平国家主席と石破茂首相の初会談を前に、8月26日の事件についての説明が行われた。

東京は、中国のY9偵察機が日本の領空を侵犯したと発表。これは「確認され公表された」初めての侵犯である。写真:AFP
東京は、中国のY9偵察機が日本の領空を侵犯したと発表。これは「確認され公表された」初めての侵犯である。写真:AFP

中国政府は、8月下旬に中国軍機が日本の領空を侵犯したことについて、原因を明示しない「予期せぬ妨害」によるものだとしている、と日本の共同通信が週末、外交筋の話として報じた。

この説明は、10月1日に就任した日本の石破茂首相と中国の習近平国家主席との会談が間近に迫っている中で行われた。

両首脳は11月15日から16日までペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と、11月18日と19日にブラジルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する予定だ。

両氏の最初の首脳会談は「おそらく」ペルーで開催されるだろうと、関係筋が木曜日に共同通信に語った。

報道によると、先月末の総選挙での敗北からまだ立ち直れていない石破首相は、中国の軍事行動の活発化に懸念を示し、領空侵犯について「さらなる説明を求める」とみられる。

日本、中国軍機の領空侵犯を「全く容認できない」と非難

防衛省によると、中国のY-9偵察機が8月26日、長崎県南西部の男上諸島沖の日本領空に侵入した。東シナ海での侵入は約2分間続き、自衛隊はこれに応じて戦闘機を緊急発進させた。

北京は今のところ不正行為を認めておらず、今回の侵入について遺憾の意も表明していないが、日本政府によれば、今回の侵入は「中国軍用機による領空侵犯として初めて確認され、公表された」ものだった。

東京は今回の事件を日本の主権に対する「重大な侵害」であり、日本の安全に対する脅威であるとし、中国側に「極めて厳重に抗議」した。

しかし、共同通信の別の報道によると、北京は最初の公式説明で、侵入を引き起こしたのは日本の活動であると非難したようだ。

中国側が主張する「妨害」は、日本や日本軍の名前を挙げなかったものの、日本軍機による「中国軍機の追跡に言及している可能性がある」と外交筋が共同通信に語った。

中国政府は当初、「いかなる国の領空も侵犯する意図はない」としていた。しかし事件翌日の8月27日、中国外務省の林建報道官は、中国当局がこの件に関して「関連情報を収集し、検証中」であると述べた。

その後、日本政府はこの事件は「完全に偶発的」であると主張した。共同通信によると、日本政府はこの主張を「ナンセンス」として否定し、北京に事実を明らかにするよう求めた。

石破氏は先月、中国の李強首相との初会談で、侵攻やその他の中国軍の活動、中国国内の反日感情に対する日本政府の懸念を伝えた。

彼は、中国南部の都市深センで9月に日本人少年が刺殺された事件について北京政府が速やかに説明するよう強く求め、ソーシャルメディア上の悪意のある反日的な投稿を取り締まるよう要求した。

中国、「予期せぬ妨害」で偵察機が日本の領空に進入したと主張星条旗
中国、「予期せぬ妨害」で偵察機が日本の領空に進入したと主張星条旗

高官レベルの外交・安全保障交流が再開されたにもかかわらず、米大統領選を前に日中関係の緊張は悪化しているように見え、両国は互いにほとんど意思疎通が図られていない。

中国は、公式には平和主義を掲げる日本の再軍備計画や、台湾海峡や東シナ海、南シナ海での中国の攻撃的な姿勢に対抗するため、条約上の同盟国である米国との緊密化を強めていることを警戒している。

日本が地域のリーダーとして台頭していることを示す兆候として、日本と欧州連合(EU)27カ国は金曜日、中国に対する共通の懸念の中、海上安全保障と共同訓練における協力を強化することを約束し、新たな安全保障・防衛パートナーシップを発表した。

中国軍機史上初の領空侵犯を受け、日本がジェット機を緊急発進
中国軍機史上初の領空侵犯を受け、日本がジェット機を緊急発進

北京はここ数週間、融和的な姿勢をとっているようだ。

李首相は10月10日、ラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の合間に石破首相と会談し、日本と中国は「歩み寄り、関係を正しい軌道に乗せることができる」と語った。

習主席はまた、首相の就任を祝福し、石破氏との「戦略的かつ互恵的な」関係を推進したいとの希望を表明した。

習主席との首脳会談が実現すれば、中国が9月下旬に全面禁止措置を段階的に解除すると発表したことを受けて、石破首相は日本産水産物の輸入の早期再開を求める可能性も高い。

中国政府は昨年8月、日本が福島原子力発電所の処理済み廃水を海に放出し始めたことを受けて、この禁止措置を課した。この措置の理由として、食品安全と公衆衛生の保護が挙げられている。

Related Posts

【海外の反応】「これは最上級のおもてなしだ!」2年ぶりに英国訪問を行った天皇陛下…英国側の過去最大級の待遇に世界中が絶句

【海外の反応】「これは最上級のおもてなしだ!」2年ぶりに英国訪問を行った天皇陛下…英国側の過去最大級の待遇に世界中が絶句 2024年6月、天皇陛下が26年ぶりに公式訪問を行い、英国での特別な待遇に世界が驚愕しています。22日に日本を出発し、14時間のフライトを経てロンドンに到着した天皇陛下は、笑顔で迎えられ、特にチャールズ国王との心温まる交流が注目を集めました。国王が日本語で「お帰りなさい」と挨拶した瞬間、会場は感動に包まれ、国際的な友情が強く感じられました。 天皇陛下の訪問中、英国側は過去最大級の待遇を用意し、晩餐会では特別な白いドレスを着用したまさ子様が登場。彼女のティアラは、英国との長年の絆を象徴するもので、両国の文化的な結びつきが強調されました。また、チャールズ国王のスピーチは日本のキャラクターに触れるなど、ユーモアを交えたもので、会場は和やかな雰囲気に包まれました。 この訪問は、天皇陛下とチャールズ国王の特別な絆を示すものであり、両国民の間に深い友情が根付いていることを再確認させるものでした。特に、天皇陛下が過去の留学経験を生かし、英王室との関係を築いてきたことは、今回の訪問の背景にあります。国際社会が注目する中、天皇陛下の存在感はますます高まり、世界中からの称賛が寄せられています。 この特別な訪問は、日本と英国の長い歴史の中で、両国の絆をさらに深める重要な一歩となるでしょう。天皇陛下の訪問は、ただの外交にとどまらず、国際的な友情の象徴として多くの人々の心に刻まれることとなりました。

【海外の反応】視聴率UPのため兄弟国トルコを取材した韓国TV局。想定外の回答が続きわずか10分で強制終了してしまう…

韓国のテレビ局がトルコでの取材を試みるも、予想外の反応に直面し、わずか10分で強制終了する事態が発生しました。視聴率を上げるために「兄弟国」と自称するトルコでインタビューを行ったKBSニュース9の若手社員、民保は、韓国とトルコの関係を強調しようとしましたが、現地のトルコ人たちからの反応は冷ややかでした。 民保は、トルコ人に「日本より韓国が好きですよね」と質問するも、多くのトルコ人は首をかしげ、去っていく結果に。言葉の壁や文化の違いが影響し、インタビューは進展しませんでした。翻訳アプリを駆使しても、トルコ人たちは韓国のテレビ番組だと知ると、警戒心を抱き、距離を置く姿勢を見せました。 さらに、トルコ人男性アシルとの会話で、韓国人に対する厳しい意見が飛び出しました。「日本の方が良い」との言葉には、民保も驚きを隠せず、韓国のイメージが打撃を受ける結果となりました。アシルは、韓国人のマナーの悪さやコミュニケーションの難しさを指摘し、逆に日本の方が好感を持たれている理由を説明しました。 この取材は、韓国のメディアが意図した「韓国の優位性」を示すどころか、トルコと日本の深い関係を浮き彫りにする結果となり、民保は失望を隠せませんでした。結局、韓国とトルコの関係の真実が明らかになり、視聴者からは「日本とトルコの絆の真実」を認識する声が寄せられています。この衝撃的な展開は、韓国国内でも波紋を呼んでおり、今後の反響が注目されます。

【海外の反応】4カ国で街頭調査した韓国No.1TV番組がたった5秒で放送事故になった理由

韓国の人気テレビ番組が、海外での街頭調査中に放送事故を引き起こしました。キャスターのスヨンがフランスとトルコで行ったインタビューで、日本を貶める意図があったものの、予想外の反応に直面し、わずか5秒で放送が中止される事態に発展しました。 この番組は、韓国が日本よりも優れていると世間に示すことを目的としていましたが、インタビューを受けたフランス人たちの反応は、スヨンの期待とは正反対でした。彼らは日本の文化や人々を称賛し、韓国に対する否定的な意見を次々と述べたのです。特に「韓国人が嫌われている」という言葉には、彼女は驚愕しました。 続いて台湾でのインタビューでも、韓国の人気を期待していたスヨンは、逆に冷たい反応に直面しました。台湾の若者たちは、スヨンの質問に対し無言で立ち去るか、警戒心を示すばかり。彼女の思惑とは裏腹に、韓国への好意を示す声は一切聞かれませんでした。 さらに、トルコでのインタビューも同様の結果に終わりました。スヨンが韓国の優位性を主張する中、トルコ人からは「日本の方が良い」という意見が飛び出し、彼女は愕然としました。彼女の計画は完全に崩れ去り、視聴率を狙った企画は失敗に終わったのです。 この一連の事件は、韓国のメディアにとって衝撃的な結果となり、国際的な反響を呼ぶことは間違いありません。スヨンの意図とは裏腹に、視聴者は韓国と日本の関係について新たな視点を得ることとなりました。今後、この放送事故がどのように報じられ、反響を呼ぶのか、注目が集まります。

【海外の反応】「日本人には感謝しかないよ…」深刻な精神病に30年間苦しんだトップ俳優トム・ハンクスが日本を訪れ大復活した理由に世界中が涙…

トム・ハンクス、30年間の苦悩を乗り越え日本で復活!世界中が涙する感動の瞬間 世界的なトップ俳優トム・ハンクスが、30年間苦しんだ精神的な病からの復活を遂げ、日本を訪れたことが大きな話題となっています。彼が抱えていたのは「インポスター症候群」と呼ばれるもので、自身の成功を認められず、常に自己否定感に苛まれていました。この病は、成功を収めても自分の実力を過小評価し、周囲の評価を信じることができない状態です。 1995年、アカデミー賞を受賞した直後に発症し、以降、ハンクスは華やかな俳優人生の裏で苦悩を続けていました。彼の来日は今回で通算20回目。初来日から日本の文化に魅了されていたものの、病状は悪化する一方でした。しかし、2016年のプロモーションでの出来事が彼の運命を変えることに。 居酒屋での偶然の出会いが、彼の心を開かせるきっかけとなりました。サラリーマンからの温かい言葉に触れ、彼は初めて自身の苦悩を語ることができたのです。「自分に自信がない」と告白した瞬間、トムは涙を流しました。この出会いが、彼に「匠」という日本の価値観を教え、自己肯定感を取り戻す手助けとなったのです。 彼は「日本の匠のようになりたい」と語り、以降も定期的に日本を訪れるようになりました。この来日が、彼の人生を変えたと語るトム・ハンクス。世界中からは「日本の価値観が救った」との声が寄せられ、感動の渦が広がっています。トム・ハンクスの復活劇は、心の闇を抱えるすべての人々に希望を与えるものとなるでしょう。日本人の感性が、彼を救ったのです。

【海外の反応】日本の運命をかけた37分間で発した衝撃の一言に世界中が絶句した理由

【海外の反応】日本の運命をかけた37分間で発した衝撃の一言に世界中が絶句した理由 歴史的瞬間が再び脚光を浴びている。昭和天皇がダグラス・マッカーサーと対面した際の37分間の会話が、今、世界中で注目を集めている。この会見は、日本の運命を決定づける重要な出来事であり、その中で昭和天皇が発した一言が、全人類に衝撃を与えたのだ。 1945年9月27日、敗戦を受けた日本の天皇は、マッカーサーに対し「私が全ての責任を負うべきだ」と告げた。この言葉は、彼が自らの命を差し出す覚悟を示すものであり、戦争の責任を一手に引き受ける意志を表明した瞬間だった。その発言に、マッカーサーは驚愕し、昭和天皇の人間としての偉大さに感動したと語っている。 この歴史的な対面は、当初は15分の予定だったが、結局35分にも及んだ。昭和天皇は、震える手でマッカーサーの前に立ち、深く頭を下げた。その姿は、敗戦国の象徴としての重圧を物語っていた。彼の真摯な態度は、マッカーサーに「日本には未来がある」との確信を与え、結果として戦争犯罪人として処罰されるべき人数が大幅に減少することとなった。 この会見の影響は計り知れない。昭和天皇の平和主義が、戦後の日本の再生に寄与し、国際社会からの評価を高める要因となった。世界中から寄せられる反応は、「戦争は必ずしも日本の責任ではない」との理解を示し、昭和天皇の勇気を称賛している。 この瞬間が、日本だけでなく世界の歴史に与えた影響は、今なお語り継がれている。昭和天皇の一言が、国の未来を変える力を持っていたのだ。

【海外の反応】日本で大暴れする韓国人を擁護した評論家が5秒後…武田鉄矢に完全論破された末路…

【衝撃の討論番組】日本の人気討論番組「今朝の3枚下ろし」で、韓国人評論家が日本を一方的に非難する中、武田哲也氏がその発言を完全に論破する衝撃の展開が繰り広げられました。番組は、歴史問題をテーマにしたもので、韓国、中国、日本の知識人たちが集まり、激しい議論が展開されるはずでしたが、スタジオの空気は瞬時に緊張感に包まれました。 韓国人評論家のキ氏は、「韓国は永遠の被害者だ」と声高に主張し、日本人を侮辱する発言を繰り返しました。彼の言葉は感情的で、理性を失ったかのように響き渡り、観客は困惑と怒りに包まれました。そんな中、武田氏は冷静に質問を投げかけ、キ氏の主張に対する具体的な根拠を求めました。「竹島が韓国の領土だと確認されたのはいつか?」という問いに、キ氏は言葉を詰まらせ、スタジオは静まり返りました。 武田氏の冷静な指摘は、感情論を打ち破り、事実に基づく議論を引き出しました。彼は、竹島問題や尖閣諸島に関する歴史的事実を明確に述べ、韓国側の主張がいかに一方的であるかを示しました。この瞬間、観衆は彼の言葉に引き込まれ、スタジオ全体に衝撃が走りました。 この討論はSNSで瞬く間に拡散し、武田氏の発言がトレンド入り。日本国内外で賛否が分かれる中、冷静な議論の重要性が再認識されています。感情を排除し、証拠と理論で勝負する姿勢が、国を超えて高く評価される結果となりました。日本と韓国の歴史問題は、今後どのように進展するのか、注目が集まります。