ホンダは2025年のCES(Consumer Electronics Show)で、期待のEV「ゼロシリーズ」の新モデルを発表しました。昨年のCESで初めて披露されたこのシリーズは、全てのモデルが量産に向けてほぼ確定した形となりました。特に注目されているのは、世界初公開となるSUVタイプの新型モデルです。
ホンダのブースでは、開発を担当した井上氏が新モデルの特徴を解説。彼は、昨年のインパクトを超える期待感があると強調し、この新型が「ホンダらしさ」を強く感じさせるデザインであることを説明しました。具体的には、従来のSUVとは異なる独特の形状が印象的で、特に90度に近いラインが視覚的なインパクトを与えています。
新型モデルは、ユーザーの利便性を徹底的に追求した結果、キャビンとトランクスペースの有効活用が実現されています。また、特徴的なステアリングや大きなIVIパネルは、ユーザーのニーズに応じてカスタマイズ可能なコンテンツを提供することができます。加えて、バックミラーはカメラ式になっており、視界の広さや夜間の視認性に優れています。
井上氏は、ホンダが新たに開発した「アモOS」を搭載し、車両がドライバーの感情や外的状況を判断して提案を行うインタラクティブな体験を提供することを目指していると述べました。これにより、EV市場における競争が激化する中で、ホンダがいかに差別化を図るかに注目が集まります。
ホンダは、日産との経営統合の進展や中国のEVメーカーとの競争が激化する中、ゼロシリーズの開発においてもその影響を受けると考えています。井上氏は、電動化と知能化の二軸で進化を続ける重要性を強調し、特に自動運転技術の進化に注力していると語りました。ゼロシリーズはレベル3の自動運転機能を搭載し、OTA(Over The Air)での機能拡張も計画されています。
このように、ホンダのゼロシリーズは、EV市場において新たな競争力を持つ製品として期待されています。今後の展開に目が離せません。