台湾中部のデパートで発生した爆発事故により、4人が死亡し、34人が負傷しました。この事故は、昨日の午前中に発生したもので、死亡した2人はデパートの従業員でした。また、観光で台湾を訪れていた夫婦も、デパート近くを歩行中に落下物の直撃を受けて亡くなりました。夫婦の2歳の孫娘も一時的に意識不明の状態に陥っています。
爆発は、フードコートなどが入る12階で発生したと見られており、当時11階では工事が行われていました。爆発前の12階の映像には、日本でも見かける店舗が並んでいましたが、爆発直後には全てが吹き飛ばされ、状況は一変しました。11階にいた客たちは、強音と大きな振動に驚き、店内から逃げ出す様子が映像に収められています。
当時、店内にいた人々は「とても怖かった」と証言しており、「爆発したらどうしようと思った」との声も聞かれました。爆発音が響き渡り、天井が崩れてきたとのことです。
消防当局は、爆発の原因について調査を進めており、ガス爆発の可能性が高いとしています。台湾メディアの報道によると、現場の作業員が「ガスの匂いがした」と証言しているほか、市民も爆発前に同様の匂いを感じていたと述べています。一方で、ガス会社は工事が始まる前の今月10日に12階のガス供給を停止していたとし、昨日の現場ではガス漏れは検出されなかったと主張しています。11階については、ガスが通常通り供給されていたと報じられていますが、関連性については未だ不明です。
事故を受けて、消防当局の長は、責任の所在を明らかにし、安全性が確認されるまで、デパートの営業を停止するよう求めています。この悲劇的な事故は、台湾国内外で大きな関心を集めており、今後の調査結果が注目されています。