
宙を舞う発煙筒…国会に“ピンクの煙”充満で大混乱 反政府デモ続くセルビアで野党議員が反乱の異例事態 議員2人負傷も
セルビアの国会で、野党議員による異例の行動が引き起こした混乱が報じられています。この出来事は、反政府デモが続く中で発生し、国会内にピンク色の煙が充満するという前代未聞の事態を招きました。 現場では、大音量の音とともに立ち込める煙が議員たちの演説を妨げ、混乱を引き起こしました。目撃者によると、野党の議員が発煙筒を焚いたことが原因で、国会内は一瞬のうちに煙で覆われました。議員たちは演説台に押し寄せ、乱闘状態になる中、煙の中からは発煙筒が飛び交う様子が見受けられました。 この騒動の背景には、国会の外で行われている反政府デモがあります。デモ参加者は「腐敗は人を殺す」と書かれた横断幕を掲げ、連日続く抗議行動を行っています。特に、最近の鉄道駅屋根崩落事故で15人が死亡したことが、反政府感情をさらに高めているとされています。 現場では、デモ隊による道路封鎖や、強引に通り抜けた車がデモ隊を引くなどの危険な場面も見られました。このような状況の中で、野党議員が発煙筒を使用したことは、デモ隊への支持を示すための行動とされています。地元メディアの報道によれば、その際に議員同士のもみ合いが発生し、2名が負傷する事態に至ったとのことです。 このような国会内での混乱は、セルビアの政治情勢の緊張を象徴するものであり、今後も反政府デモは続くと予想されています。国民の不満が高まる中、政治的な対話がどのように進展していくのか、今後の動向が注目されます。

【再犯防ぐ”拘禁刑”スタートへ】「立ち直りたいと思っても…」受刑者たちの思いと刑務所のいま 秋田 NNNセレクション
秋田刑務所が新たな拘禁刑制度の導入を受け、受刑者の再犯防止に向けた取り組みを強化しています。この制度は今年6月から施行され、刑罰の仕組みが115年ぶりに大きく変わることとなりました。秋田市内に位置するこの刑務所は、1897年に移転し、2005年に現在の建物が完成しました。当初は731人という多くの受刑者を収容していましたが、現在ではさまざまな支援プログラムを通じて、再犯を防ぐための環境整備が進められています。 刑務所内では、受刑者が地域貢献をしながら労働を通じて社会復帰のためのスキルを身につけるプログラムが行われています。例えば、受刑者は秋田市内の小学校で使用されていた絵本の修復作業を行い、地域の子どもたちに喜ばれる貢献をしています。このような活動を通じて、受刑者たちは再び社会に適応できるよう努めています。 受刑者の中には「二度と刑務所に戻りたくない」という強い思いを抱く者も多く、出所後の不安を口にすることが少なくありません。「本気で立ち直りたいと思っているが、何度も戻ってしまった自分が不安だ」と語る受刑者もおり、この問題は深刻です。新たな拘禁刑制度では、受刑者それぞれの状況や特性に応じた柔軟な教育プログラムが導入され、個別のニーズに応じたサポートが行われる予定です。 また、秋田刑務所では高齢受刑者が増えていることを考慮し、身体機能や体力を維持するための教育プログラムも検討されています。受刑者の約25%が60歳以上という現状を踏まえ、彼らが社会復帰する際のサポートが求められています。 対話実践と呼ばれるプログラムも進行中で、受刑者と刑務所職員が意見を自由に交換し、コミュニケーション能力を向上させることを目指しています。受刑者は「自分の感情をコントロールする力や対人関係のスキルが重要だ」と語り、再犯防止に向けた意識の高まりが見られます。 秋田刑務所は、地域社会や関係機関と連携しながら、受刑者の再犯防止に向けた取り組みを一層強化していく方針です。再犯率の高い受刑者が多い中、社会復帰の道を拓くための具体的かつ実行可能な施策が急務となっています。刑務所に入るのが2度目、3度目の受刑者も多い現状において、地域との絆を深め、受刑者の再構成を促す新たな試みが期待されています。

岩手・大船渡市の山火事「さらに延焼が拡大」 15日連続で乾燥注意報…あす雪と雨予報で消火どこまで
岩手県大船渡市で発生している山火事は、今日で7日目を迎え、状況は依然として厳しい。午前6時半には赤崎町からも煙が上がり、自衛隊のヘリコプターによる消火活動が続けられている。大船渡市の魚市場付近では、複数の消防車が集結し、地元住民たちは朝日に照らされた煙を不安そうに見守っている。 火災の広がりは止まらず、火の手は高浦地区の住宅にも迫っている。上空からの映像では、山から降りてきた炎が住宅のすぐ近くまで迫る様子が確認され、住民の不安が高まっている。午後5時に行われた市の会見では、火災の鎮圧には至っておらず、鬼沢堀地区においても拡大が確認されたとのこと。また、南北に広がっていることが報告されている。 火災の原因の一つとして、空気の乾燥が挙げられる。大船渡市では、15日連続で乾燥注意報が発表されており、これが火災の消火を困難にしている。秋田県から派遣された消防隊の一員は、地面の土壌の中に残る熱が火の再燃を引き起こすため、消火作業が非常に難しいと語った。 一方、避難所では感染症の拡大を防ぐため、岩手県の医療支援チームが活動を開始。医師や看護師が三つの班に分かれ、換気や消毒の状況を確認している。避難所の安全が確保されることは、住民にとって重要な課題である。 明日からは雪や雨の予報が出ており、この悪天候が火の勢いを鎮めるきっかけになることが期待されている。地域住民と消防関係者は、この難局を乗り越えるために協力し合っているが、今後の動向にますます注目が集まっている。